スバル360の富士重工業が清掃ロボット事業
◆富士重工業と言えば軽自動車スバル360を連想する。昭和38年は「さんぱち豪雪」の名前でも知られるように豪雪の年でした。その年だったか、翌年だったか叔父夫婦が買って間もないスバル360に乗って、路線バスの丹海バスも1日に2往復しかない丹後半島の山の中にやって来たのです。
以来、スバル360を作った富士重工業は「スバルのメーカー」と、頭の中に焼き付いたままです。そのスバル360は昭和33年に発売されていたのですが、当時、その村にはトラックが1台あっただけと記憶しているぐらいで、まだ自動車は珍しかったのです。
◆初めて間近に見る乗用車でしたが、今となっては車名のほかはあまり記憶がないのです。しかしその富士重工業がロボットを事業を手がけているとは、つい最近まで知らなかったのです。
去年、愛知県で開催された「愛・地球博」の会場で、富士重工業の清掃ロボットをご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、それ以外はあまり知られてはいないでしょう。
◆富士重工業のロボット事業は、栃木県宇都宮市にある「クリーン事業」部門が担当しています。「エレベータ連動清掃ロボットシステム」や「ゴミ計量・管理システム」「オゾン脱臭・洗浄装置」などを製造しているそうです。
これも知られていないのですが、実は同社のロボット事業は8期連続の黒字で、1人当たりの売上げ、営業利益ともに社内でトップという立派な業績を上げているそうです。
先日、大阪市北区の「ロボットラボラトリー」で行われたトークセッション「富士重工の考えるロボットビジネス」では、同社で清掃ロボットの開発を担当している青山元プロジェクトゼネラルマネージャーが、ロボット事業について話してくれました。
まず同社のロボットの開発コンセプトは「サービス分野で標準化できる丈夫で故障の少ない、しかも安価なロボット」に限っているそうです。「家庭用ロボットは私がいる限り、絶対にやりません」と言い切っていました。
◆東京・晴海の「トリトンスクエア」には、エレベータ連動清掃ロボットシステムが導入されており、今年4月で導入6年目になるといいます。
このロボットは「清掃時間や場所を設定すると無人清掃ロボットが格納場所から自動発進し、自車位置を確認しながら自動で床を清掃します。エレベータに設置する光伝送装置と通信しながら、ドアの開閉を指示して各階を移動します。清掃を済ませると元の格納場所まで戻る」というものです。
気にかかるのが清掃能力ですが、青山さんによると「1分間に30mのスピードだったら人間によるアップライトの掃除機での掃除と同レベルの清掃能力を持っている」といいます。
明日に続く
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