間違い電話
◆携帯電話に間違い電話がかかってきた。
と言っても、まったく知らない相手ではない。
相手が携帯電話に登録しているアドレスを、間違えて選択して押しただけの話しだ。
携帯電話では、こうした間違いが往々にしてある。
携帯電話のアドレス帳は、登録した名前が五十音順に上下に並んでいる。
電話をかける場合には、相手の名前を検索して発信ボタンを押す。
あるいは発信/着信履歴の中から選んで、やはり発信ボタンを押す。
どちらにしても上下に並んだ名前の中から相手を選ばなければならない。
ところがちょっとした操作ミスで、前後の名前を押してしまう場合もある。
しかも「はい、もしもし」という相手の声を聞くまで、
間違い電話をかけたことに気づかずにいる。
携帯電話のアドレスに登録してある相手は、なんらかで関係がある人だから、
まったく見ず知らずの人にかけることはないが、間違い電話を受けた相手は、
思わぬ相手から電話がかかってきたことに、一瞬不思議に思いながらも、
どこか懐かしい思いもある。
「はい○○です。久しぶりです」なんて愛想を振り撒いたりもする。
それが間違いとわかると、少しさびしいような気がするが、こんな電話を受けた時は、
どうすればいいのだろうか。
早々に切るのが礼儀だろう。
もしかすると、それがきっかけで話が弾む場合もあるかもしれないが、
間違い電話をかけてきた相手にとっては本意ではないからだ。
デジタル時代には、いらぬことまで考えなくてはいけない。


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